髪を染めた!?生徒への対応ってどうしてるの?

 

先生やってた身分なので、こういう話もしてみます。

中学校の先生をしていると

生徒をみて「あれ、髪明るくなった?」と思うことがあります。

 

ちなみに、

「生徒が髪を染めていたら、なんて声をかけますか?」

というのは教員採用試験のお決まりの質問です。

 

私の場合はどうしていたか、というと率直に聞きます。

「髪の色、前と違うように見えるけど。」

 

そうすると生徒がなんか話しだすので聞きます。

ちなみに私のときは生徒の反応こんな感じでした。

 

髪を染めた生徒「いや、染めてません。」

 

髪を染めていない生徒「そう見えますよね?他の人からも言われたんです。」

 

正直、生徒の話す内容で髪を染めたかどうかなんてわかりません。

でも「髪の色、前と違うように見えるけど。」と聞くときは十中八九見当ついてます。

 

どうやって見当をつけるか、それは

①生徒をよく観察する

②周りの生徒から情報をもらう

 

教師に必要な力の1つ、それは観察力です。

生徒の様子や行動が違うときに気付く教師は、生活指導ができる教師です。

 

そしてもう1つは、生徒から情報をもらいます。

情報をもらう相手はしっかり選びましょうね。仲間に聞いても意味ありません。

 

こうして自分の目と、周りからの情報を得て確信を持ちます。

 

 

実際にあったことをお話しましょう。

休日の部活のときに、生徒の髪色が明るいことに気が付きました。

周りの部員に情報をもらい、染めていることを確信したわたし。

 

他の部員たちと離れた場所で尋問スタート

わたし「髪の色、前と違うように見えるけどどうして?」

生徒「染めてませんよ」

わたし「自分で染めたでしょ。中の方と色違ってる。」

大体嘘つくので、あとは生徒に合わせて、白状させます。

 

ポイントは、生徒の気持ちに寄り添う言葉は言わないこと。

「染めたくなる気持ち分かるよ」とか。

「どうして染めちゃいけないんだろうね」とか。

嘘をつき通せると思わせたら、その後の生活指導がやれなくなります。

 

 

白状させたところで、他の教員にも報告し

学年の先生に入ってもらって説諭タイムに入ります。

そしてご家庭に電話し、髪を染め直してもらうことを約束。

 

このとき髪を染めた生徒は、面倒なことを嫌がるタイプだったので

染め直した後に面倒なタスクを課しました。

 

ちなみに、このときの生徒は

その後も色々悪さをやらかしますが、髪を染めることはありませんでした。

その理由

「髪を染めたらバレたあとが面倒だから」

 

(反省できてないじゃん!と思う人、正解です。

中学校には指導が入らない・難しい生徒もいるのです…。

この生徒には心からの反省よりも、まずは、繰り返させないようにするという指導でした。)