阪急交通社エジプト・ナイル川クルーズ〈おひとり様参加〉③ルクソール西岸観光
3日目はメムノンの巨像、王家の谷、ハトシェプスト女王の葬祭殿を観光しました。
1つずつ紹介します。
メムノンの巨像
今から3300年以上前に造られたアメンホテプ3世の葬祭殿の一部です。
高さは18m(現代の6階建てビルの高さ)で重さは約1300トン。
見て分かるように保存状態はかなり悪いです。
王家の谷
砂漠の真ん中に小さくこっそりと隠すようにファラオたちの墓は造られました。しかしそれでもほとんどすべての墓は盗賊に荒らされていて、膨大な財宝はまったく残されていません。残っているのはファラオたちの立派な墓とそこに残る壁画だけです。
有名なのがツタンカーメンの墓です。
若くして死んだツタンカーメンの墓は急造されたものなので、谷で最も地味で小さいものでした。しかしそれ故に盗掘されず、膨大な財宝も残っていることで、最も有名な墓となったのです。発掘された財宝はエジプト考古学博物館に陳列されています。
お墓の中に入ると、ツタンカーメンのミイラが残っています。かなり細い。
壁画もきれいに残っています。
ちなみにエジプト考古学博物館にはツタンカーメンのミイラが入れられていた箱が展示されています。こんな入れ物が4重にもなっていました。この写真は一番外の箱。こうした箱につかわれた金の量は3トンにもなるそうです。
ハトシェプスト女王の葬祭殿
エジプトにはなんと女性のファラオもいました。ハトシェプスト女王、とても優しい顔をしています。
父はトトメス1世、夫はトトメス2世です。本来であれば次の王には子どものトトメス3世がなる予定でしたが、まだ幼かったため、代わりに政治的手腕に優れたハトシェプストがファラオになりました。公的な場では付けヒゲをつけて男装していたそうです。
女性であるハトシェプストは戦争を好まなかったため、彼女が治めた時代は穏健で、平和外交によってエジプトを繁栄させました。
とても素晴らしい葬祭殿です。
彼女が平和を好んだことが葬祭殿をみるとよく分かります。というのも、壁画に戦の様子を表す絵は見られず、代わりに貿易や農業、漁業などの様子がたくさん描かれていました。
様々な神殿や墓でレリーフをみましたが、ハトシェプスト葬祭殿のレリーフは穏やかで心が癒されます。